こんにちは!テイクアウトカレーを受け取ろうとしたら、
リュックで座ってたイスをひっくり返しました。
不器用ママの鹿野(シカノ)です。
突然ですが、私は妊娠・出産の長い期間の中で、
とても辛かった事の一つに「つわり」があります。
私は妊娠するまで、つわりとは漫画で見るような炊飯器の湯気で「ゔッ!」っとえずいて
トイレでゲロゲロしているイメージでした。
妊娠してはじめて「全然ちがうじゃん!炊飯器どころか一日中吐きどころいっぱいじゃん!」
と憤慨したものです。
今回は、出産を終えたあとだからこそ思う、あの時の辛さの緩和方法を、
これから体験するかもしれない&今つわり真っただ中の方向けにまとめていきたいと思います。
”つわり”とはそもそも何?いつまで続く?
”つわり”って言葉はよく耳にするし、妊娠=つわりってイメージもありますが、
そもそもどういったものなのか、何でつわりがあるの?と思う時ありませんか?
分からない。理解できないものって怖いですよね。
ここではつわりと悪阻について、わからないことで生じる怖さを取り除いていきましょう。
つわりとは?
つわりとは妊娠初期にあらわれる不快な症状のことをさしており、内容は多岐にわたります。
嘔吐前におこる吐き気や実際におこる嘔吐、食欲不振などの消化器の症状で
体重が減ってしまうこともあります。
私は24時間船酔い状態が一番近い感覚でした。歩くと自分の歩く振動で気持ち悪くなってました。
つわりの原因
結局つわりの原因ってなんなのでしょう?
実は直接的な原因は現在の医学をもってしても分かってないらしいのです!衝撃ですよね。
ただ、下記3点の要因がつわりにかかわっているのではないか?とはいわれています。
①内分泌による要因
妊娠の成立でヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)が急激に増加し、
甲状腺ホルモン分泌とエストロゲン・プロゲステロン分泌が進むという急激な変化に
身体が適応できない。または上記内分泌が嘔吐中枢を刺激したり、
胃の消化活動の低下にもかかわっているといわれています。
②身体的な要因
受精卵を身体が異物と認識してしまい、アレルギー反応のように
つわりをおこしているともいわれています。
また、身体の急激な変化に精神がおいつかず自律神経がみだれることも関係しているようです。
➂精神的な要因
妊娠・出産にたいするネガティブな感情や、家族や仕事上のストレスなどが大きいと
つわりを発症・増悪させやすいともいわれています。
つわりの種類
つわりの種類は多岐にわたると書きましたが、下記が主な種類になるでしょう。
①悪心(吐き気、胃のむかつき)
②嘔吐
➂食欲不振
④食欲増進
⑤味覚の変化
⑥眠気
⑦頭痛
⑧全身の倦怠感
⑨唾液量の増加
すごく多いですよね。ちなみに私は④、⑦以外はすべてありました!
④の食欲増進は、いわゆる「食べつわり」で、①の悪心や②の嘔吐やあわさり、
よく「食べてないと気持ち悪い」や「食べると少し吐き気がおさまる」
という声をきく事があります。
⑨の唾液の量の増加って何が問題なの?思いますよね。
でも実際は結構不快な症状で、
私もありましたが、とにかく口の中に大量の唾液があふれてくるのです。
しかも⑤の味覚変化とあわせて、とにかく苦くかんじる唾液をティッシュに出しては
ビニール袋に入れるのを繰り返していた思い出があります。
ポケットティッシュでは足りず、通勤中も箱ティッシュとお友達でした。
つわりはいつまで続くのか
私の当時の一番の関心ごとはこれでした。長いつわりは辛いですよね。
つわりは、早い人では妊娠5~6週で始まるといわれています。
妊娠に気づいてすぐにつわりが開始、またはつわりで妊娠に気づくなんてこともあるでしょう。
8週~12週ころがピークで、12週~16週ごろに次第に症状が消えることが多いようです。
しかし、これも本当に個人差が多く「嘘じゃん!ぜんぜん良くならないじゃん!」
と思う方もいると思います。
私は16週ごろに緩和してきましたが、嘔吐が終わったのは17週以降でしたし、
味覚変化は結局産まれるまで残りました。
ずっと唾が苦くてガムやアメでごまかして生活していました。
でも極論ですが、産まれれば終わります。
とにかく自分の体を労わって休みましょう!
無理が必要なときもあるかもしれませんが、無理しすぎはいけませんよ!
辛いつわりへの対応策!
今は仕事をしながらつわりと付き合わなくてはならない妊婦さんも多いですよね。
少しでも症状をやわらげて、長いつわりを乗り越えましょう!
吐き気や胃のむかつき対策
朝は特に胃がムカムカすることが多いようです。
枕元に簡単につまめるもの(クッキーやバナナ、パンなど)を置いておき、
少し食べてから起きることで朝の不快感を抑えましょう。
嘔吐への対策
どうしても吐いてしまう時は水分補給を心がける。
少し酸味がある飲み物の方が口当たりがよいので、
ハイビスカスティーやローズヒップティーを飲む。
冷たいものは嘔吐を誘発しづらいのでアイスティーで飲む方が良いかもしれません。
私は特に「これなら吐かない!」というものがみつけられなかったので、
基本的に、やわらかいうどんと野菜など消化しやすいものを食べていました。
一番のピーク時は何を食べても吐く時は吐くので、吐くとき辛くないものを選ぶのも手ですね!
食欲不振への対策
好きな物、食べられそうなものを少量づつ食べる。
まだまだ胎児は小さいので、栄養のバランスよりも
母体であるママの辛さを緩和する事をメインにしましょう!
私の知り合いの奥様はスイカなら食べられると毎日スイカを食べてたそうです。
マックのポテトが急激に食べたくなるという人もよく聞きます。
カロリーや塩分糖分にも注意は必要ですが、量を決めて好きな物を中心に食べましょう!
食べつわり対策
空腹状態をできるだけつくらないように、こまめに少しづつ食べると良いでしょう。
ガムや酢昆布など噛み応えがあり、長く食べられるものもオススメです。
仕事中でもちょっとした休憩時間に食べやすいように、
小さいおにぎりを作っておくのも良いかもしれません。
食べてないと気持ちが悪くなる、
食べつわりは意外とまわりから認識されづらいかもしれませんが、
体重管理の観点からもなかなか難しいつわりですよね。
低カロリーで一番口に合うものを探して乗り切りましょう!
眠気への対策
一番はとにかく寝る!ことが一番です。
寝れる場合はとにかく寝て身体を休めましょう!
仕事がある場合はストレッチをするなどの気分転換や、
眠気覚ましに手を洗うのもオススメです。
可能であれば短時間の休息なども、体調の変化について上司に相談しておくと
理解を得やすいでしょう。
頭痛への対策
ストレッチや散歩など血流をよくする軽い運動がオススメです。
また、ストレスも頭痛の原因になることがあるので、
好きなことをしてストレスをためないことも重要でしょう。
頭痛薬の服用は必ず産婦人科の医師やかかりつけ医に妊娠の旨を相談の上、
処方してもらったものにしましょう。
胎児や母体に良くない影響がある薬もあります。
自己判断での市販薬の服用するのはやめましょう。
倦怠感への対策
今までにないほどやる気がでないなど、
自分でも理解ができない倦怠感を感じることがあります。
できれば割り切って休むのが一番なのですが、
休めない時でも、いつもと違って仕事や家事がはかどらない自分を責めない事が重要です。
いつも出来ることが出来なくなって一番つらいのは自分です。
あまり自分を責めずに少しづつ進めましょう!
シカノは最低限の家事が終わった後、ソファで1日中ぼ~っとしていた時がありました。
本当にやる気がおきず、妊娠中に読んでおこうと思ってた本も進まず、
1日何も出来なかった事にがっかりしました。
つわりがピークアウトして倦怠感が抜けたときは、自分の身体が戻ってきた感覚があり、
やる気も戻ってきました。
自分でコントロール出来ない事がおこるのが妊娠中の体の変化です。
コントロール出来ない状態の時は、少しでもリラックスできる時間を作って、
割り切って休みましょう。
唾液量の増加への対策
いわゆる”よだれづわり”、意外とこれ辛いですよね。
次から次への出てくる唾は、とにかく出してしまうのが良いでしょう。
タオルやティッシュに出して袋に入れていきましょう。
ガムやアメ、炭酸飲料なども不快感を和らげるのに有効な場合もあります。
つわり対策まとめ
つわりの対策にはこれをすれば無くなるよ!という完璧な解決策はありません。
すべて症状を緩和させる、対症療法的なものばかりです。
仕事や好きなことに集中していると、いつもよりつわりの症状がマシだった。
という事もあります。
自分を労わって、ストレスを溜めすぎずに大切な妊娠初期を乗り切りましょう!
妊娠悪阻(おそ)とは?
妊娠悪阻(おそ)とはなにか、つわりとの違いはあるのか、
悪阻になるとどういう治療が必要なのか。
自分は妊娠悪阻に該当するのだろうか?
色んな疑問を少しづつ確認していきましょう!
妊娠悪阻(おそ)とは?
皆さんは”妊娠悪阻(おそ)”ということばを聞いたことあるでしょうか?
シカノは聞いたことこそありましたが、悪阻=つわりの認識でした。
正しくはつわりが重症化したものが妊娠悪阻と診断されます。悪阻=重症化したつわりです。
つわりで十分辛い症状ですが、重症化とは具体的に、
①ご飯が食べられず水も飲めなく、嘔吐で5%以上体重が減る。
②尿中ケトン体が陽性になる(飢餓状態のときに陽性となる。通常は尿中に検出されない)
➂脱水状態である。
④肝機能や腎機能の障害
⑤脳障害をきたす(重度の悪阻)
などがあげられています。妊娠悪阻の場合は医師の指示に従った治療が必要になります。
悪阻の治療
症状によっては医師の指示にしたがい入院する必要があります。
①安静にする
②水分やカロリーの摂取
➂ブドウ糖などを点滴投与する
④薬・漢方薬の服用
⑤妊娠の中断
重篤な症状や合併症の場合は妊娠の中断となる事もあります。
食事がとれないなど心配な症状がある場合は必ず、医師に相談し安静にしましょう。
自分はつわりなのか悪阻なのか
つわりはいわゆる軽症でも非常に辛いですよね。
自分が治療が必要な妊娠悪阻なのかは判断できないので、
生活に支障がある時は定期の妊婦検診ではなくても医師に相談にいきましょう。
1日中吐いてたり、水分摂取が減っている、体重が減少している、
おしっこの量が減った、ふらふらして生活が困難などの時はその旨を、
出来るだけ正確にいつから水分が摂れてない。
妊娠してから何キロ体重が減っている。1日なん回なん日間吐いているなど、
記録して伝えると診断してもらいやすいかもしれません。
シカノのまとめ
人によって個人差が多いのがつわりの最大の特徴だと思います。
”つわり”という固定概念にとらわれず、
その人それぞれの「いつもと違って辛そう」を気づかってあげる事が
”つわり”に限らず大切なのかもしれません。
明日からも1人で頑張りすぎずスクラム育児で乗り切りましょう!