こんにちは。
薬は飲む時一粒づつ飲んでるのにいつも喉に残ります。
不器用ママの鹿野(シカノ)です。
皆さんバースプランという言葉を聞いたことがあるでしょうか？
私は妊娠してから産院に通いはじめてから知った言葉でした！
まずは言葉の意味から紐といていきましょう。
バースプランとは
バースプランとは直訳すると「出産計画」です。
出産計画というと仰々しいかもしれませんが、
要はどういう風に出産を迎えたいですか？出産後どのような入院生活にしたいですか？
という自分なりの考えをバースプランといいます。
産科の病院では、バースプランの聞き取りや質問票などを用意している病院もあります。
バースプランを作成する時期
一般的にバースプランは妊娠後期に作成することが多いようです。
特に産科で用意されて作成する場合はこの時期が多いでしょう。
しかし、個人的に出産のスタイルを考える上で、
提出する・しないは問わず、妊娠が分かった段階からバースプランは考えたり、
作成したりすることを個人的にオススメします。
というのも、妊娠後期にバースプランを考えたとして、
出産予定の産院では叶わないこともあるのです。
妊娠・出産というのは心の不安や体の不調が起こりやすいと思います。
出来るだけ、そういった不安や不調を感じづらい環境作りのためにも、
早めに自分がどのようなかたちで妊娠・出産をむかえたいかを洗い出してみると良いと思います。
バースプランの内容
バースプランには産院で用意しているもの以外はとくに決められた記載事項はありません。
ここでは出産にあたり、考えておけばよかったことや決めておいて良かったことを
書いていきたいと思います。
里帰り出産するか・しないか
まず里帰り出産するか・しないかを決めることも重要なバースプランの1つだと思います。
里帰りする場所によって産院の数や施設の充実具合など様々な違いがあります。
また、立ち合い出産についても里帰りする場所によって、出来る人もかわってきます。
まず最初のバースプランとして、里帰り出産を希望するか考えましょう。
産院を決める
出産する病院をどこにするか決めましょう。
必ずしも最初に通院していた産婦人科でなければならないという訳ではありません。
私の場合ですと、通っていた婦人科に産科が無かった為、産科の病院はそもそも別予約でした。
昨今、産科病院の数にも限りがありますので出来るだけ早めに産科の予約をしましょう。
病院の施設によって、この後のバースプランに対応可能な病院かも決まってきます。
おおまかに出産を扱う施設として下記3つがあげられます。
①総合病院
②産婦人科専門病院(医院・クリニック)
➂助産院
それぞれに施設内容やスタッフに違いや特徴があります。
妊婦さんの体調や体質によっては選べない場所もありますので、よく検討して決めましょう。
お産場所までの移動方法
陣痛は「何時に・どこで・誰といる時」におこるかわからないものです。
昼間であればパートナーが仕事に行っていて一人でいる時の移動方法。
夜間であれば、自家用車で移動するのかタクシーを呼ぶのか。
タクシーは通常のタクシーか、陣痛タクシーを利用できるのか。
出産を予定している地域によって、とれる条件が違うかと思いますのでよく考えてみましょう。
シカノの場合
私の場合は、夜間で車を持っていなかったので、タクシーを利用して病院まで移動する予定が、
当時住んでいた地域で陣痛タクシーが廃止された直後で事前予約などができず、
当日、夜間のタクシーの配車も断られ、病院の途中まで歩いていきました。
途中で流しのタクシーを拾うことができましたが、ずっと歩きだったら辛かったと思います。
無痛分娩・和通分娩を希望するかどうか
無痛分娩・和通分娩とは区域麻酔や全身麻酔によって分娩の痛みを軽減する出産方法です。
分娩の時に生じる陣痛などの痛みを軽減するため、
一度は検討したことがある人もいるのではないでしょうか？
しかし、すべての病院で対応が可能な出産方法ではなく、
上の産院を決めるにも通じますが、無痛分娩・和通分娩を希望する場合は、
対応可能な産科病院を探して予約する必要があります。
産科の病院は予約を早めに取らないといけない事も多い為、しっかり考えてみましょう。
立ち合い出産を希望するかどうか
出産はママだけではなく、パパにとっても大切な事です。
自分の子供の誕生に立ち合いたい、頑張っているママを元気づけたい等、
立ち合いを希望するパパも多いでしょう。
また、ママも近くにパートナーがいることでリラックスしたり安心できる。
という人もいるでしょう。
逆にパパではなく、実母が立ち会ってくれた方が心強いという方もいるかもしれません。
立ち合いができる病院も多いと思いますが、里帰り出産の有無、実家との距離などで、
物理的に立ち合いが不可能になる場合もあると思いますので、
パートナーや家族と話しあい、自分にとってベストな選択肢を選びましょう。
分娩室について
主に３つの分娩室があります。
＜畳付きの分娩室＞
畳付きの部屋で自由な体制で出産を行うフリースタイル出産
陣痛室としても使用するので、陣痛室からの移動はない。
＜一般分娩室＞
分娩台のある通常の分娩室。
陣痛室から分娩の時に移動し、出産後は入院室に移動する。
＜LDR室＞
Labor（陣痛）・Delivery（分娩）・Recovery（回復）の頭文字をとった部屋
その名の通り陣痛・分娩・回復までひとつの部屋過ごすことができます。
出産後2時間程度休んだあと入院室に移動します。
自分にあっている分娩室を考える
それぞれの分娩室によって、移動が少なくて楽。などのメリットがあります。
私の場合は一般分娩室で出産しましたが、陣痛室で耐えて耐えて、
やっと出産できる！という気持ちの切り替えが出来て良かったと思います。
自分がリラックスして出産できる分娩室について考えてみましょう。
LDR室は数が少なかったり、部屋自体がない病院もあると思いますので、
早めに検討する方が良いでしょう。
出産時の呼吸方法
出産時、痛みやいきみを逃がす為に行われる呼吸法が主に2つあります。
・ソフロロジー法
・ラマーズ法
どちらも妊娠の流れを学びイメージを深くし、呼吸法により痛みを緩和させる方法です。
痛みのあまり呼吸を止めてしまうと、緊張から更に痛みを感じやすくなり、
胎児への酸素も届きづらくなります。
病院によっては、ヨガ教室や母親教室で呼吸法を学ぶ機会を用意しているところもあります。
病院が行っている教室にするか、外部の教室にするかも含めて、
出産時の呼吸法をどのように、何を学ぶかも考えてみると、
自分のお産について、スムーズに想像しやすくなるかもしれません。
会陰切開を希望するかどうか
出産時に赤ちゃんの通る会陰を切開する事があります。
会陰が赤ちゃんが通れるぐらいしっかり伸びていれば、切開せずに出産できることもありますし、
会陰切開せず出産時に会陰が裂傷する場合もあります。
わずかな会陰裂傷の場合は会陰切開よりも予後が良いともいわれているため、
病院によって会陰切開に積極的に取り組むところと、
基本的に会陰切開を行わないところがあります。
必要な場合は医師の判断が優先になるかと思いますが、
希望がある場合は伝えておくと良いでしょう。
シカノの場合
ちなみに私が出産した病院は、会陰切開を基本的にしない先生だったので、
私も一部裂傷しましたが、麻酔の上縫合を行ってもらいました。
陣痛を耐えた後で、わずかな裂傷だったこともあり縫合時の痛みはありませんでした。
個室を希望するか
出産後の入院時に、個室を希望するかどうかも出産計画の一つといえるでしょう。
出産後は体力も使い切り、汗だくでボロボロ状態なので、ほかの人に見られたくない。
1人部屋ではまわりのママさんとの交流も少なく心細いから嫌だ。
など、それぞれ人によって希望が違うでしょう。
個室・大部屋どちらかしか備えていない病院もあれば、どちらも対応している病院もあります。
病院の部屋にも限りがありますので、必ずしも希望通りになるとは限りませんが、
どちらを希望するかによって病院の選択にも影響します。よく検討しましょう。
母乳育児かミルク育児か
ママの希望によって、入院中の指導内容もかわる事があると思います。
母乳育児や混合育児を希望する場合、母乳が出るように、
そして赤ちゃんが飲めるように指導をうけます。
また、ミルク育児を希望する場合も調乳のしかたやタイミング・量の指導を受けるかと思います。
母乳が出るようになるのに入院中だけでなく、
退院後の助産師外来に通うなど、退院後の生活にも影響がありますので、
どのような子育てを希望するのか考えてみると良いでしょう。
もちろん実際に出産した後、自分の体質や子供の体力・好みによって、
バースプラン通りにならない事もあります。
「かならずこうする！」よりも、「最初はこういう方針で指導を受けたい」
ぐらいの気持ちで、産後は自分と赤ちゃんの状態を優先しましょう。
その他
・マタニティヨガに通って呼吸法をみにつけたい
・体調がよければマタニティビクスで体力をつけたい
・へその緒はパートナーに切ってほしい
・カンガルーケアをしてほしい
・自分の胎盤をみてみたい
・出産直後から母子同室が良い
・出産直後はゆっくり休みたいので最初は母子別室が良い
・入院中に美味しいお祝いディナーが食べたい
・他のママ達と交流したい
バースプランとは出産に対する「こういう出産にしたい」という様々な希望を形にしたものです。
色々書き出してみると、自分にとって何が一番大事で、
優先したいことなのかが分かるかもしれません。
シカノのまとめ
正直にいいますと、私は妊娠後期に病院の妊婦教室で配られるまで、
バースプランの存在自体知りませんでした。
そして、書いたことと言えば、立ち合い出産と母乳希望だけです。
私の場合は、最初あまりにも母乳が出ないため結局ミルクを足しました。
バースプランとは、ママがリラックスして、落ち着いた出産前後を過ごすためのものですので、
完全に最初に書いたものの通りにしなければいけない訳ではないのです。
私の個人的な反省点で言えば、出産した地域が陣痛タクシーの無い地域であったことです。
地元には陣痛タクシーがあって友人から交通手段は「陣痛タクシーを予約しとけば大丈夫」
と聞いて、どこにでもあるものと思っていました。
しかし出産することになった転勤先では、
ちょうど前の年に陣痛タクシーが廃止されていました、、、、。
なにかあった時に近い方が良いだろうと、頑張って歩いて病院まで30分程度の場所に
アパートを借りていたのは良かった点だと思います。
ヨガ教室ひとつとっても、病院内に用意されているところや無いところ。
外部の教室がまわりにある地域、無い地域。様々です。
なので私は産婦人科を決める段階の、出来るだけ早い段階で、
自分の出産の全体像を一度思い描いてみると良いのではないかと思います。
あとから変わったって全然良いと思うので(それが当たり前だと思います)
ドンドン書き出してみるのも手ですね！
頑張りすぎず、気張りすぎず、スクラム育児で乗り切りましょうね。
