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知らんかった!つわり以外のマイナートラブル!後編!

つわり以外のマイナートラブル!後編 散らばったビーズの写真②

こんにちは。病院で会計額がわからずお金が足りるかいつもドキドキしています。

不器用ママの鹿野(シカノ)です!

さてさて、マイナートラブルの後半です。

前半部分を調べていただけで、妊娠中の身体のトラブルの多さに驚いてしまいました。

私が経験していないマイナートラブルも多く、

こういう事に苦しんでいる人もいるのか!と、新しい気づきがありました。

妊娠を継続するのはとても大変な作業だと改めて感じました。

前編では①~⑦のマイナートラブルを紹介しました。

後半では⑧~⑬を紹介していきたいと思っています。

後半の紹介でも引き続き、原因と解消法を追求し、

少しでも皆様の心身のトラブルが緩和されれば幸いです。

目次

マイナートラブル⑧むくみ

8つ目のマイナートラブルはむくみです!

”むくみ”正しくは浮腫(ふしゅ)といいますが、

三層ある皮膚の中でもっとも下の内側にある皮下組織に水分がたまった状態をいいます。

妊娠中には、ホルモンの変化やお腹が大きくなったことなどの理由により、むくみやすく、

妊婦の30%がむくむともいわれています。

むくみの原因

①体内の血液の増加

 妊娠すると、体内の血液が12週ぐらいから増え、

 34週ころには通常より40~50%増えるといわれています。

 血液が増えることにより赤血球、白血球、血小板などの血球成分のぞいた、

 循環血漿(じゅんかんけっしょう)も増える事になり、体内の水分が増える為、

 血栓の予防にはなりますが、むくみやすくなります。

②ホルモンの影響

 妊娠中はエストロゲンというホルモンの増加により、

 末端の血管の壁を水分が通りやすくなり、皮下組織内に水分がたまりやすくなります。

➂お腹が大きくなることによる影響

 胎児や胎盤、羊水でお腹が大きくなり、骨盤内で血管などを圧迫するため、

 静脈で流れる血液量が減り、下半身の静脈圧があがり、

 周辺組織へ水分が出ていくことにより、むくみやすくなります。

むくみの解消方法

①脚をあげる

 寝る時や休憩する時などに、20cm程度高くなるように

 脚の下にクッション等を置きましょう。

②下半身を冷やさない

 冬期の寒さや夏期の冷房での下半身の冷えに注意する。

 靴下やレッグウォーマーで保温したり、足湯などお湯で足をあたためる。

 お湯で足をあたためた際は、必ず水分をキッチリとふき取り靴下などで保温しましょう。

➂マッサージをする

 下肢のマッサージをする。

 お腹がおおきいとセルフマッサージが出来ないため、

 パートナーなど家族にお願いしましょう。

④ウォーキングをする

 体調がよく、医師の診断上問題のない人は歩くことで血流の改善をめざしましょう。

➄塩分を控える・野菜を食べる

 水とナトリウムが貯まるとむくむ原因になるため、

 塩分を出来るだけ控え、余分なナトリウムを排出してくれる

 カリウムを含む野菜や果実を食べましょう。

 カリウムは青菜、納豆、昆布、イモ類、バナナ、リンゴなどに多く含まれます。

むくみに予防には、血液の循環を良くし水分を体に貯めすぎない事が大事です。

立ち仕事やデスクワークが多かったり、

冷え性・運動不足、締め付けの強い靴をよく履く人は

むくみやすくなる傾向があるため、気を付けましょう!

マイナートラブル⑨毛髪トラブル

9つ目のマイナートラブルは毛髪トラブルです!

妊娠すると髪質に変化が現れる事があります。

髪がパサいたり、ハリやコシがなくなる、抜けやすくなるなどのトラブルがあります。

毛髪トラブルの原因

①ホルモンを作り調整・制御を行う内分泌系の妊娠による変化

②胎児に優先的に栄養が吸収されるため、母体の髪の栄養が不足します。

毛髪トラブルの解消法

産後、ホルモンのバランスが安定してくると自然に回復することも多いですが、

赤ちゃんのお世話などで、髪の毛の手入れが思うようにいかない事も多いと思います。

出産前からケアして毛髪トラブルを軽減しましょう!

①低刺激のアミノ酸系シャンプーを使用する

 低刺激のシャンプーを使う事で、頭皮や髪への負担を減らしましょう。

②シャンプーの後は早めに乾かす

 髪の毛を濡れたままにしておくと菌が増えたり、摩擦によるダメージにより、

 抜け毛などが起こりやすくなるため、早めに乾かしましょう。

➂ビタミンやミネラル、植物性たんぱく質を積極的にとる

 毛髪の発達に良い栄養素を積極的にとりましょう。

 ビタミン・ミネラルは海藻類、植物性たんぱく質は大豆などがオススメです。

マイナートラブル⑩妊娠線

10こ目のマイナートラブルは妊娠線です!

見た目にもわかりやすく表れるトラブルなので、気になる方も多いですよね。

妊娠で急激に腹部や胸が大きくなることで、皮膚の成長が追い付かず、

ひっぱられることで発生することがあります。かゆみを感じる事もあります。

妊娠線の原因

①皮膚が急激に伸びる

 皮膚は外側から表皮、真皮、皮下組織からなりますが、

 伸びやすい表皮にくらべて真皮・皮下組織は伸びずらい組織です。

 妊娠によるお腹の突出や胸の発育により皮膚が伸び、

 表皮だけでなく、真皮まで裂けて赤紫色の線状のあとができ、妊娠線となります。

②ステロイドホルモンの分泌

 妊娠によりホルモンの分泌が活発になり、

 たんぱく質の分解が進み、皮膚の再生が正常になされず、萎縮がおこります。

 すると、肌のハリや弾力が失われ皮膚の亀裂がおこりやすくなります。

➂皮膚の乾燥

 紫外線や冷房、暖房の影響で皮膚内の水分が流出し、

 皮膚が乾燥することで、かゆみを生じる事があります。

妊娠線の解消法

①体重コントロール

 急激に体重が増えるとお腹も急に増大するため、

 バランスの良い食事を心がけ、体重増加は適切な増加範囲に抑えましょう。

②肌のケア

 肌を清潔にし保湿ケアを行って、肌の潤いを保ち皮膚を柔らかい状態にしておきましょう。

 妊娠線用のクリームや保湿クリームで肌をマッサージするのもオススメです。

➂早めに予防する

 妊娠線への対処は線が出来てからだと遅いため、

 子宮が大きくなる前からケアすることが重要です。

 妊娠が分かった時点でケアをはじめて皮膚の伸びに備えましょう。

マイナートラブル⑪鼻・歯肉からの出血

11こ目のマイナートラブルは鼻・歯肉の出血です!

妊娠すると鼻や歯肉からの出血を起こしやすくなることがあります。

私はもともと鼻血が出やすい体質だったので、あまり気にならなかったのですが、

普段、鼻血が出ない人が急に出るようになると不安になりますよね。

なぜ鼻血や歯肉からの出血がしやすくなるかが分かると、少し不安の解消になるでしょう。

鼻・歯肉からの出血の原因

①ホルモンの変化

 妊娠によって分泌量が増えるホルモンが歯肉や鼻粘膜への血流が増やします。

 毛細血管が充血し粘膜が腫れるため、簡単な刺激で鼻血や歯肉の出血がしやくなります。

②血液量の増加

 妊娠するとお腹の子供へ酸素と栄養を送るため、

 体内の血液量が増え、血管の負荷が妊娠前と比べて高くなります。

 さらに血液量の増加に対し、血小板の割合が減るため、

 血小板による凝固作用が低下し、鼻血や歯肉出血をしやくすなります。

➂高血圧

 高血圧により鼻の奥の動脈が硬くなり、出血しやすい状態になります。

鼻・歯肉からの出血の解消法

 ①圧迫止血

 通常の鼻血の場合、うつむき気味で前かがみになり、

 親指と人差し指で鼻のふくらみのちょうど上の辺りをつまんで圧迫します。

 5~10分ぐらい続けて血が固まるのを待ちましょう。

 上を向いてしまうと口に血が流れてきてしまうので注意しましょう。

 ②衛生と栄養に気を付ける

 歯肉出血の場合は、口の中の衛生に気を付けて、

 栄養バランスを整え、ビタミンなども十分に摂取しましょう。

動脈性の鼻血や鼻・全身の疾患が原因の場合もあります。
出血がなかなか止まらなかったり、めまいや頭痛がする、出血が多く数時間おきに繰り返す。
など、通常の出血と違う症状の時は速やかに受診しましょう!

マイナートラブル⑫色素沈着

12こ目のマイナートラブルは色素沈着です。

色素沈着とはメラニン色素による、シミやまだら状の色素沈着で、色は暗褐色です。

顔や、乳輪、乳頭やおなかの中央線、外陰にもできることがあります。

色素沈着の原因

妊娠により増加したプロゲステロン、エストロゲンなどのホルモンが

メラニン色素を生成するメラノサイトという色素細胞を刺激し、

メラニン色素が増加して色素沈着が起こりやすくなります。

色素沈着の解消法

残念ながら妊娠によるホルモンの変化が原因なため、

確実な予防法や解消法がないといわれています。

出産後はホルモンの分泌が元に戻るので、自然に改善していく事が多いです。

確実な予防方法ではありませんが、対処として下記による方法を試してみると良いでしょう。

①帽子や日傘をさす

 紫外線はメラニンを生成させてしまうため、帽子や日傘によって

 日よけをして紫外線をさけてください。

②UVケアと保湿をする

 妊娠により肌が乾燥しやすく表面のバリア機能が低下するため、

 日焼け止めクリームや保湿クリームでUVケアと保湿を心がけましょう。

➂食生活を気を付ける

 ビタミンCがふくまれている果物や野菜を摂取するように心がけましょう。

マイナートラブル⑬帯下(おりもの)

13こ目のマイナートラブルは帯下です。

帯下とは「たいげ」と読みますが、”おりもの”のことです。

”おりもの”とは膣内の粘液や膣壁の細胞の一部などが、膣外に出たものをいいます。

帯下(おりもの)の原因

通常の病気ではない”おりもの”は膣を清潔に保つ作用と、

受精のサポートの役割を持ちます。

排卵期や妊娠中はエストロゲンという女性ホルモンの上昇により、分泌量が増えます。

生理直後はサラサラした状態で少し白っぽく、排卵が近づくと量が増え粘りが出てきます。

排卵後減少するエストロゲンは着床した場合、分泌し続けるため排卵前後に近い”おりもの”

の状態が維持されサラサラになります。

”おりもの”の量や状態には普段から個人差があると思いますので、

普段の自分の状態を把握し、普段と違い茶色や赤色をしていたり、

下腹部痛があるなど、異常を感じた場合は医師に相談しましょう。

帯下(おりもの)の解消法

”おりもの”は通常は膣内を清潔に保つなどの性質をもった分泌物ですので、

解消ではなく、対処法を考えていきます。

①ナプキンやおりものシートを使用する

 量が多い場合はナプキンやおりものシートを使用して、

 下着が汚れるのを防ぎましょう。

 かぶれないように自分にあった製品を選ぶ事も重要です。

②通気性の良い下着にする

 通気性の良い木綿製などの下着を使用したり、

 清潔に保ち、かぶれによる不快感を軽減しましょう。

➂”おりもの”の状態に注意する

 妊娠以外でも病気で”おりもの”の状態が変化することがあります。

 ”おりもの”の状態がいつもと違うと感じたら、メモをしておき医師に相談しましょう。

シカノのまとめ

さて、これで13個のマイナートラブルを全てまとめさせて頂きました。

自分に起こった事のあるマイナートラブル、なかったトラブルと色々でしたが、

後半の内容で、個人的に印象的だったトラブルは「むくみ」でした。

私は妊娠中はあまりむくまない方だったのですが、出産直後にこれまで経験したことのない

「むくみ」を経験しました。ふくらはぎから足の先までパンパンに膨れていて、

足首がまったく無いような状態でした。「ゾウさんみたーい!」と自分の足に感心していました。

しかもなんだかムズムズとむず痒い感覚があり、

靴下を履いていないと、とてもじっとしていられなかったです。

個人的には丈の長めの靴下や、専用の着圧ソックスを履く事をオススメします。

むくみだったり、抜け毛だったり、妊娠線であったり、妊娠時のマイナートラブルって、

見た目に現れるものも多くて、一時的なものだったとしてもショックを感じる事がありますよね。

妊娠を継続する。出産する。出産後の体を回復させる。

1年程度の間にめまぐるしくホルモンだけでなく、内臓の位置まで変わってしまう。

妊娠・出産って本当に大変だなって実感します。

全国の全世界の妊婦さん、本当にお疲れ様です。

あなたの苦労のおかげで赤ちゃんが元気に育っています。

是非、自分の体を存分に労わってあげてください。あなたの体は本当に凄いことをしていますよ!

この記事は以下の情報を参考に執筆しております。

『見てできる臨床ケア図鑑 周産期ビジュアルナーシング』㈱学研メディカル秀潤社

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この記事を書いた人

こんにちは!まいにち元気に1日1不器用、鹿野(シカノ)です。
平成うまれ、令和に出産したアラサーです。

このサイトでは1人で頑張りすぎず、
みんなでスクラム組んで育児をしよう!
をモットーに、実際あって良かったこと・なくて困った事などの
実体験を不器用ママの視点からコツコツ書いてまいります。

このブログが皆さんの生活の一つのスクラムの一部になれば幸いです。

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